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王立研究院の調査によって発見された「勇者送還」の方法。
しかし、設定された条件は「召喚主自身が送還を行うこと」「召喚から16日以内であること」「送還される勇者は、フロニャルドで得たあらゆるものを持ち帰る事ができない」「送還された勇者は二度とフロニャルドを訪れる事ができない」というもの。リコッタはその事実をシンクに伝え、王立研究院主席としての自分の力不足と見識の甘さを涙ながらに詫び、悲しい結末を嫌がる。だがシンクは送還の条件を皆に伝えないで欲しいとリコッタに頼む。「きっとまた、いつでも会えるって気持ちで帰りたいんだ」と。
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そして、送還までの残りわずかな時間を平穏に過ごすシンク。騎士団で訓練したり、風月庵に子狐の様子を見に行きつつ、ブリオッシュとユキカゼの秘密(お館様はかなり年長、ユッキーは土地神様!)を聞いてびっくりしたり、ビスコッティを訪れたガウルやジェノワーズ一同と遊んだり。
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そして夜、お風呂ではまたもシンクとミルヒ、運命の出会いが発生。(男湯・女湯の掛け布を掛け間違えたメイドさんが原因)星空の下、「自分の名前を覚えていて欲しい」と願うミルヒと、もちろんミルヒの名前は覚えているが、やっぱり姫様のことは「姫様!」が呼びやすいとシンク。「姫様お手!」「はい!」と仲良しな姫様と勇者だった。
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帰還前日、城内では「ありがとう勇者様お食事会」が行われ、シンクは皆の前で、召喚してもらったこと、フロニャルドで体験した事への感謝の言葉を伝える。
「ビスコッティとフロニャルドにピンチがあるなら、勇者シンクは、きっといつでも駆けつけます!」
拍手と紙吹雪の中、笑顔なシンクとミルヒだが――