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「一度召喚された勇者は二度と元の世界に帰れない」という事実に驚愕したシンクとミルヒ。
「そんな事は聞いていなかった」と涙目でエクレールに訴えるシンクだが、迎えに行ったタツマキは、ちゃんと説明義務を果たしていた事を伝える。(シンクにはとてもじゃないが読めないサイズの小さな文字での警告文)
ガックリのシンクだったが、ひとまずはエクレールがシンクの面倒を見て、シンクが元の世界に帰る方法を探しつついろいろ教えてあげる事に。(前回揉まれたり全裸に剥かれたりしたのに、この親衛隊長は優しい子である。)この世界の戦興業は「一般兵は、自分が出たいと思う戦に参加費を払って参加し、活躍すると賞金が出る」「興業には協賛スポンサーがつく」「集まった参加費の約半分と協賛費が国の収益になる」など、色々な事を教わって感心するシンクだった。
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そしてビスコッティ王立研究員主席リコッタが、「勇者様帰還の方法探し」の担当者に。
リコッタが5才の時に発明した発明品「周波増幅器」を使用することで「召喚台からなら地球に携帯がつながる」というビスコッティ脅威のテクノロジーの恩恵もあり、シンクは無事地球にいるレベッカや家族・親戚に連絡をとる事ができた。
「シンクは旅行の約束をしている16日後までには帰りたい」「リコッタはそれまでに帰還の方法を捜す」「帰る方法が見つかるまでは、シンクはせっかくなので勇者として頑張る」ということで話もまとまり、みんなはほっと一安心。さらに、任務で国を離れていた大陸最強騎士ブリオッシュ・ダルキアンと、そのお供でリコッタとエクレールの親友・ユキカゼがもうすぐビスコッティに戻るという朗報も。
3 そんな知らせと、シンクがひとまずフロニャルド滞在を承諾し、エクレールやリコッタと仲良くして笑っているという事を聞いて、その場に崩れ落ちるほどに一安心のミルヒ。しかし勇者シンクの事以外にも姫様の考え事は沢山。慌ただしい国事のこと、隣国領主レオの事。いろいろな事を考えつつもリハーサルを終えた姫様、たまには大浴場に一人で入ってみたいとお忍びで出向いたフィリアンノ城露天大浴場。そこで勇者様と姫様、まさかのボーイミーツガール。 ほぼ全裸での遭遇から、互いに状況を理解するまで約30秒(実測)。湯気もあまり仕事をしていなかったためにしっかり見えてはいたものの、勇者シンクは大いに慌てて「ほとんど何も見ていない」と主張、姫様は「勇者様の前ではしたなくてすみません」と謝罪。 そんな入浴時ランダムエンカウントの件はさておいて「コンサートが終わったら召喚の事やこれからの事についていろいろ話したい」というミルヒの意見に、シンクは赤面しつつも了承する。
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しかし、お風呂場から出たミルヒを襲った黒い影×3。
ガレット獅子団・ガウル直属秘密諜報部隊(ホントは「直属親衛隊」)ジェノワーズの3人が、3人のイメージカラーのスモーク爆発とともにただいま見参。
もちろんカメラも回って、その様子は全国にライブ放送。
ガレットの王子にしてレオの弟、ガウルが勇者シンクとの一騎打ちを望んでいるため、3人はミルヒを誘拐して「要人誘拐奪還戦」の宣戦布告をかける。
そんな3人に、シンクは勇者らしく「姫様救出」を誓い、堂々とその挑戦に応える。
「僕はビスコッティの勇者シンクだ!どこの誰とだって戦ってやる!」