1
ついに始まったビスコッティVSガレットの大戦。
両軍それぞれ2万人以上が集まった大規模な戦に、皆の気持ちも大いに昂ぶる。
ビスコッティ側はシンク&エクレール&『リコッタ』が2番隊、ブリオッシュ&ユキカゼが3番隊に配属。
それぞれ前線へ進軍する事になる。
そしてガレット側では、レオが宝剣を駆けた今回の戦の理由を振り返る。
『宝剣の所有者』ミルヒとシンクに訪れる死の運命と、その事実を伝えようとするほど、守ろうとするほど悪くなっていく星の未来。
そんな運命を回避するため、ビオレとバナードの二人が知恵と戦術を巡らせた結果が今回の戦だった。
2
『懸賞の名目でミルヒかとシンクから宝剣を奪い、誰も触れられぬ場所に保管する』。
それが今回の戦の目的。
前線に出るシンクの神剣パラディオンには懸賞がかけられ、ガレット戦士団の強面集団がシンクとエクレールに襲い掛かる。
そしてビオレは宝剣を直接奪取しようとビスコッティ側本陣に急襲をかける。
『正々堂々、明るく楽しい戦』の道義に反する事と知りながらも、すべてはミルヒを救うため。
ビオレは本陣に潜入し、ミルヒに聖剣エクセリードを渡してくれるよう懇願するのだが……。
3
そこにいたのはミルヒではなく、ミルヒに化けていたリコッタだった。
「本陣急襲」の可能性を読んでいたミルヒがリコッタに影武者を頼んでいたのだった。
ビオレは本陣に控えていたリゼル(メイド隊流護衛剣術・突剣二刀流マスター)によって捕らえられ、奇襲作戦は失敗に終わる。
そしてリコッタは、『本陣急襲発生、襲撃者撃退』を告げる信号弾を打ち上げる。
4
シンクとエクレール、そしてリコッタに化けて2番隊に参加していたミルヒは、
信号弾を確認して本陣急襲の事実を知る。
戦には常に正々堂々と向き合うはずのレオが仕掛けた奇襲に、ミルヒは改めて、
レオが心に秘めた秘密の存在を確信する。
ミルヒに真実を伝える事のできないレオと、レオの心の真実を知りたいミルヒ。
そしてミルヒは、自らがレオの前に立つ事を決意する。
ビスコッティの領主として、聖剣エクセリードの主として。
そして何より「レオ様の事を大好きな、ただのミルヒオーレとして!」