1
勇者超特急で脱出中のシンク&ミルヒを救出に訪れたのは、ハーランに乗って飛んできたリコッタとエクレールだった。
地面に落下&激突したエクレールも負傷はしたもののなんとか大丈夫。
定員オーバーでちょっと苦しいハーランだったが、一行はなんとか無事にグラナ砦までの帰還に成功する。
2
一方、依代(よりしろ)を失った妖刀のもとには、ブリオッシュとユキカゼの二人が到着していた。天狐の土地神ユキカゼと、討魔の剣聖ダルキアン。二人はビスコッティ隠密隊であると同時に、諸国を巡って魔物と妖刀を封じて回る封魔の狩人でもあった。(ビスコッティを留守にしがちなのはそれが原因)
ユキカゼとオンミツ達の封魔陣と、ブリオッシュの「神狼滅牙」によって妖刀も封印。
周辺の邪気も祓われ、青空と守護力が戻ってくる。
3
戦は残念ながら中止となったが、その代わりにミルヒの臨時ライブが行われることに。
エクレールはシンクに不器用な感謝を伝え、シンクは親衛隊長エクレールへの信頼と敬意を伝える。
ミルヒの楽屋を訪れたレオはミルヒに謝罪し、個人として、領主としての過去と現在を話し合う。大切に思うミルヒに不安の陰を近づけたくなかったレオと、たとえ危険や不安があっても真実を伝えて欲しかった、自分の力で自身と国を守れる領主として信じて欲しかったというミルヒ。ともあれ、ビスコッティとガレット両国には再び平和が戻り、無理な戦もなくなることに。
4
そして始まるミルヒのライブ。歌うミルヒを見守る一同と、土地神の子狐。
母狐の魂は「天に帰る前の感謝」として、会場に祝福の花を咲かせ、天に帰っていく。
おおいに盛り上がりながら進行するライブだったが、王立研究員からの手紙を受け取り、連絡をとったリコッタは、一人切なく膝を抱える。その失意の理由とは――。