1
二連戦も終わって、ビスコッティは片時の平和に。
報奨授与式では、騎士団一同に褒賞が支払われる。
親衛隊長エクレールは、褒賞と一緒に姫様からの「なでなで」をいただいて、ヘヴン状態に。そして数日が経過し、シンクはすっかり城内に馴染んで、リコッタと一緒に台所でつまみ食いをさせてもらったり、エクレールと剣の稽古をしたりして楽しく過ごす。
2
そしてシンクはブリオッシュとユキカゼの庵、風月庵にも遊びに。一緒に釣りをしたり、釣った魚で食事にしたりと楽しく過ごす。
食事中の世間話として何気なく振られた話題で、シンクは元の世界に帰る方法が見つかっていないにも関わらず、それをほぼ完璧に忘れてフロニャルド暮らしを満喫してしまっていた事を思い出す。
しかし、お役目で遠方を回ってきた二人は、「召喚された勇者がもとの世界に帰った」という話も聞いてきており、どうやらシンクが帰還する事については問題はなさそうな事がわかって、シンクはひと安心。
3
夜には、やっとスケジュールが落ち着いたミルヒと二人きりでのお茶会。
ミルヒがシンクを召喚する事に決めたのは、紋章術の一種「星詠み」によって、地球で放送された「アイアンアスレチック」の様子を見たから。
自分が負けて泣いてしまった試合を見られていた事に落ち込むシンクだが、ミルヒはそれでもシンクの試合での健闘を称え、頑張っていたシンクを見て「勇者になってほしい」と思ったとのこと。シンクもその気持ちに答えるべく、滞在期間中は勇者として頑張る事を決意。ミルヒからの呼び方も「勇者様」から「シンク」に変わって、より仲良しに。
明日の朝には一緒の散歩の約束もできて、シンクもミルヒもどちらもご機嫌。
4
一方、ガレットに戻ったレオは、彼女をずっと悩ませていた不安――星詠みによる「不吉な未来予見」が、より一層悪くなった事に心を痛める。
もともと見えていた「ミルヒが死ぬ」という星詠みが、「聖剣エクセリードと神剣パラディオンの所有者、ミルヒと勇者シンクが30日以内に死ぬ」というものに変わっていた。
そして、レオはある決意をするのだが――