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ミオン砦に突入した勇者シンクと親衛隊長エクレール。
エクレールはジェノワーズの3人に圧倒され、シンクはガウルと正面から激突。
でも神剣パラディオンを真っ二つに折られたり、ガウルの輝力開放技「獅子王爪牙」からの連続技「天雷爆砕陣」をマトモにくらったさい、過激な防御方法のせいでちょっと頭部から出血したりといろいろ大変。とはいえ守護力の働きのおかげで大事には至らず、すぐさま立ちなおったシンクは、ガウルの輝力使用法を見て学習。折れたパラディオンを利用した二槍形態と、輝力開放による身体強化に開眼、ミルヒ奪還のためにガウルに向かっていく。「急がないとコンサートに間に合わない!」というシンクに、ガウルは再びびっくり。
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一方、砦内部では駆けつけたレオとブリオッシュの戦闘が発生。
刃を交えながらガレット・ビスコッティ両国の戦観(いくさかん)を語り合う二人だが、レオはどうも、今回の戦の事について何か思う所がある様子。それを察したブリオッシュはレオに敗北、白旗を揚げて道を譲る。
「戦勝国の宴の邪魔など無粋の極み」という常識はガウルにもあったものの、ジェノワーズ3人のうっかり確認不足が原因で発生した今回の行き違い。駆けつけたレオは「戦場で遊ぶなガキども」と大激怒。憤怒の鉄拳制裁がジェノワーズとガウル・連帯責任のシンクに直撃。姫様奪還戦は終結したのでした。(シンク本人は納得の上)
3 しかしコンサートの開催時間まであと20分。どう急いでも間に合わない事に慌てるガウルと一同、気絶したフリを決め込むジェノワーズ一同だが、シンクが送り届ける方法をひらめく。それは輝力を込めた脚で走力を強化、その上でミルヒを背負って走る「勇者超特急」。さらにシンクオリジナルの輝力武装、ジェットボード「トルネイダー」によって、超高速でフィリアンノ城まで爆走。道すがら、ミルヒは自身が領主になってまだ間もないこと、領主としてはひよっこでダメダメな事を告白するが、シンクも「僕だって勇者歴1日のひよっこ勇者」とミルヒを励まし、「ひよっこだって頑張れば飛べる」と、「師匠」からの助言をミルヒに伝える。
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そんなシンクの活躍もあって、ミルヒは無事――というか10分間の余裕を持ってコンサート会場に到着。衣装もメイクもギリギリ間に合って、コンサートは時間通りに開演。
ミルヒの歌はコンサート会場と放送先に流れ、皆はヒカリウム(フロニャルドにおけるコンサートグッズ。フロニャ力によって発光する)を振ったりしつつ応援。
こうして勇者シンクの長い長い召喚初日はようやく終了。
輝力の使いすぎでへろへろなシンクも、姫様の歌に耳を傾けるのでした。